愛すべき食堂を残すために私たちのできることを探して。
天抜き!?天つま!?天吸い!?

天抜き@山田うどん(関東

天抜き@上野藪(東京都台東区上野)

天抜き@尾張屋(東京都台東区浅草)

天ぬき@長生庵(築地場外市場)


肉すい@吉野家(吉呑み


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蕎麦屋でお酒を飲むのが好きだ。

蕎麦が好きってのもあるが、ふた昔くらい前は蕎麦屋ってのは大概通しでやっていて、昼過ぎ頃の蕎麦屋ってのは怪しげな大人がお銚子をひっくり返していた。なんかアンタッチャブルな大人の世界ってイメージが私にはあるのだ。
大人になったら是非あそこでおかめそばを食べたいものだと思っていた。(子供の頃は店によって変化のあるおかめそばが好きだったため。今はおかめそばすら珍しくなってしまったが…)
まあ今はファミレスでもコンビニ!?でも飲めるので、昔みたいにお酒を飲める場所を探して彷徨う必要はない。わざわざつまみの少ない蕎麦屋に拘る必要はないのだが…、今は亡きお気に入りの作家などが蕎麦屋で酒を飲む一節など読んでしまうと、やはり大人の昼酒は蕎麦屋に限る!なんて思ってしまう。
 
蕎麦屋で飲むってことは当然おつまみは蕎麦種関連のものが多い。
板わさから始まって鰊の甘露煮など、どこへ行っても似たようなつまみになるのは当然のことである。
まあそれも昔の話で、今なら蕎麦屋も唸るようなつまみを出す店も少なくはないのだが…。
 
蕎麦屋のつまみとして何処にでもあって華があるのは天ぷらだが、昔は天ぷらと銘打ってつまみを出していなかったそうである。
それでも天ぷらでお酒を飲みたい人は「天ざるの台抜き」っと注文していたようである。天ざるの天ぷらのみ、台(ざる蕎麦)を抜いたものってことらしい。まず天ぷらでお銚子を何本かひっくり返して、帰り際に蕎麦を手繰って帰るってのが、蕎麦屋の正しい飲み方らしい。
 
今時天ぷらを別注できない店もないものだし、前記のとおりにつまみが充実しているお店も多いので、「台抜き」なんて言葉は知識としてはあったが使ったことがなかった。

っが、愛知県特に名古屋ホームの立ち食いそばには「天つま」なるメニューがある。かきあげ天蕎麦から蕎麦を抜いたものである。あの立ち食いそばの凶悪なメニュー揚げ置きのかき揚げ天そばからそばを抜いたダメダメなメニューである。
もともと立ち食いそばのかきあげなんてものはメインのはずのエビや野菜がそう入ってるものではなく、衣揚げっていうか、小麦粉揚げっていうか、塩でも付けてつまみになるってものではない。っが諸説によると「出汁を味わうための媒体のようなものである。」とのこと。確かに汁を吸う性質は素晴らしく、提供されてから汁に沈めて出汁を吸い込みまくらせてモロモロになったなんだか訳のわからないものを別注の生卵なんかを絡めて啜り上げると、こんなもの食べてちゃダメだ!という背徳感と口の中に広がる満悦感でどうしようもなくなったりする。軽い中毒性があると思う。まさに白い粉の恐怖である。
 
天玉そばの恐怖は諸先輩方にまかせるとして
 
このレポートの本題蕎麦屋のつまみである。
その中毒性がありそうなかき揚げ天玉そばのそばを抜いたものが天つまである。(天つまはかき揚げ天そばのそば抜きだが、私は卵を入れてもらうので…)これがまた中毒性のあるお酒に合わない訳がない。いまや私にとって、蕎麦屋の最高のつまみは天つまである。
 
初めて名古屋駅ホームで天つまを食べたとき、関東出身の私は「いかにも名古屋らしいたべものだなぁ~」っと思ってしまったわけであるが、実は東京にも大阪にも天つまはあるらしい。
蕎麦は江戸文化なんだから当たり前っちゃ当たり前なんですが、どうにもこうにもこの粋って言葉の微塵も感じられない食べ物が江戸っ子に受け入れられるのかぁ~!?っと思っていたんですが、老舗蕎麦屋の裏メニューになっていたりするようである。
 
名古屋の天つま、東京の天ぬき、大阪の天すい。説明はウキペディアを参照して下さい。(手抜きである) 
 
天抜き(ウキペディア)
 
 
ウキペディアを見ると、さすが江戸文化なので、こんなところにも作法があって「天抜き10年(10年くらいの馴染みにならなければ天抜きを頼んではいけない。)」、「つまみが天抜きの時は熱燗でなければならない。(冷は野暮だそうだ。)」調べればもっといろんな作法が出てきそうだ。
基本は馴染み客が今日はちょっと変わったものでも頼もうか!?って感じの裏メニューなんだと思う。一見さんが突然「天ぬき」くれ!って言っても「はっ!?」っとなるのは当然かも知れない。
 
天ぬき(アンサイクロペディア) 
 考えなくても、蕎麦屋で蕎麦を抜いてくれ!って言うんだから失礼な話なわけである。 
聞き返されたりするくらいなら平静を保てるが、応酬されたりしたらどうしよう。
天ぬきを注文してかけそばが出てくるならまだしも、汁抜きが出てきたら…。
調べれば調べるほど天ぬきを食べ歩きするのが怖くなる。  
 
細々と名古屋駅ホームで天つまの食べ歩きでもしてれば良かったのだが、今や私はアル中の天中である…。
この食べ物とお酒の溢れた世の中で、今時天つまをつまみにお酒を飲む方も少ないらしく、天つま!?天ぬき!?天すい!?は既に蕎麦屋でも使えない言葉になっている絶滅危惧種、レッドリストメニューである。これがまた私の心をくすぐってしまう。
食べログで検索しても全国200以下しかヒットしないものになっている。
それならばなんとかなるかな!?っと食べ歩いてみようかな!?っと不安ながらもブログに項目を作ってしまった…。

なんて愛知県で天つまを食べているうちに関東に引っ越してしまったりして、2016年現在は関東で天抜き、鴨抜きを探してさまよっていたりします。

どうなることかは神のみぞ知るって感じですので、優しい目で見守ってください。




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